【2025年9月7日】 一隅会予防歯科セミナー開催報告

ご報告

2025年9月7日にデンツプライシロナ銀座ショールームにて若手向け一隅会予防セミナーが開催されました。

天気の良い日曜日にも関わらず23名の若い歯科医療従事者にご参加頂きました。
まずはじめに山根延仁先生から開催の挨拶とセミナーの趣旨・一隅会の紹介をしていただきました。参加者に質問を投げかけながらお話しされることで参加者も緊張がほぐれ、良い場の空気感となりました。
また、早乙女先生からも若い歯科医療従事者への思いをお話し頂き、温かい雰囲気の中セミナーがスタートしました。

講演1
「真の予防歯科とは」 メディカルトリートメントモデルの実際 遠藤 純聡先生
MTMの流れについて遠藤先生のクリニックの実際を交えてお話しいただきました。また、MTMを実施することにより得られる患者さんの健康価値やクリニックの価値向上についても具体的な例を挙げてご説明下さいました。
MTMや予防歯科に興味はあっても実際を知らない参加者も多くいらっしゃいましたが、聞き入っている様子が伺えました。

講演2
「VUCA時代の歯科医療と私達の働き方」 石川 健
当レポートを作成させて頂いている石川が担当致しました。私のパートでは、若い方に視野を広げて歯科医療の価値やキャリアのあり方を考える機会にしたいと考えました。若いが故に抱える不安に負けずにビジョンを描くことの大事さと合わせて、MTMを行うことで得られるやりがいや患者利益、整理された治療は変化が大きいであろう未来においても失われない価値になるだろうとお伝え致しました。

MEET UP(午前)
今回のセミナーでは新しい試みとして参加型のワークを行いました。4人1組のグループとなりセミナーの内容を踏まえたテーマについてお互いの考えをシェアします。その後、各グループの代表が全体にシェアする形としました。
自分の意見をまとめて発表しつつ、他の参加者の意見に耳を傾けることでより考えが深まっているように感じました。

講演3
「予防と矯正で描く患者価値の未来」 藤井雅隆先生
藤井先生からは矯正の専門医の立場からご自身がMTMを導入された経緯や思いについてお話し頂きました。GPだけでなくオーラルフィジシャンの概念が全ての歯科医療従事者に必要であることが伝わる内容で、藤井先生の丁寧な伝え方から歯科医療従事者に求められる人間性に関しても学びがありました。また、一隅会の特徴であるデータを使った改善改良の実際についても医院の事例をご紹介くださいました。

講演4
「令和に求められる歯科医師像とは?」〜キャリアデザインを描く〜 大島拓也先生
最後のパートは大島先生からMTMとは何か、歯科医療従事者に必要な心や人格というテーマとともにまとめて頂きました。大島先生ご自身の医院継承とMTMの導入の経緯に絡めて、困難にぶつかりながらもやりがいや患者利益をあきらめずに進むことで人格を養い、ひいては院長として成長してきたキャリアモデルをご紹介して下さいました。随所に入れられた心の響くワードに、参加者の皆様も聞き入っている姿が印象的でした。

MEET UP(午後)
午前と同じ要領でワークを行いました。文章では伝わらないのが大変残念ですが、とても熱意に満ちたシェアの連続で参加者が意欲的に話したい状態になっていることが伺えました。参加者の発表から話が膨らみ、講師の先生方とのディスカッションも行うことができ、時間が限られていることが大変残念でしたが盛況に行うことができました。

セミナー後のアンケートでは回答いただいた20名全員から「満足」という回答を頂いております。コメントも大変前向きな内容となっており講師一同、大変嬉しく感じております。また、セミナー後の懇親会も当日の案内となったにも関わらず、8名方に参加頂きより深い話ができました。
今回は、東京で行う初の若手向けセミナーということで講師の先生方と交流を深めつつ、私自身も学び、楽しみました。このような機会を与えて頂いたことに深く感謝申し上げます。

我孫子健康歯科 
石川 健