【2024年10月6日】 一隅会予防歯科セミナー@仙台 開催レポート

2024年10月6日

一隅会 予防歯科セミナー@仙台 開催レポート

 2024年10月6日 デンツプライシロナ株式会社 仙台ショールームにて、一隅会予防歯科セミナーを開催いたしました。一隅会で実績ある4名の講師陣を迎え、司会の藤本がイントロダクションとして医院の取り組みを30分程度紹介しました。

【講演1】 山根延仁先生「定期メインテナンスを院内にいかに浸透させるか」

山根先生は院長の思いや医院理念を赤いボールに例え、その赤いボールをいかに受け渡しながら理念を統一していくか、違う色のボールを持つ人が入社してきたらどのように対応するかを分かりやすくご講演いただき、結果としてスタッフみんなが働きやすい環境を作りながら医院理念を実現していく、そのためにはアウトカムデータに基づく目標設定が大切なことをご講演されていました。

【講演2】 赤松佑紀先生「予防歯科で結果を出せる歯科医院を目指して 〜メディカルトリートメントモデルとアウトカムデータの必要性〜」

赤松先生のご講演では、現状の医療や患者のマインドは病気の原因よりも症状の改善に意識が向いている。メンテナンス=歯石取りが正しいのかという問いに始まりました。メインテナンスを通じで、生涯健康な口腔内でいられるよう、繰り返しの再評価と患者教育を通じサポートすること、MTMを通じ規格化されたデータに基づき患者に口腔内の現状を伝え、リスクマネジメントを行うことで、患者の健康感を上げていくことをお話しされていました。またその評価としてアウトカムデータの必要性についてご講演されていました。

【講演3】 木村明義先生「『医院データ』でスタッフと患者に自信と信頼を 〜アウトカムデータで最強医院ブランディング〜」

木村明義先生のご講演では「アウトカムデータで最強医院ブランディング」の強烈なメッセージに始まりました。アウトカムデータを出すこと、つまり院内データを数値化することで医院の特徴がみえてくる。 アムトカムデータを活用することで、 以下のように患者にもスタッフにも利点がある。患者にとって、データに基づく安心した医療が受けられるとともに、適切な患者教育を受けられ、医院の信頼が得られること。スタッフに関しては、データがあると人材採用、人材教育、組織マネジメントに活かせる。さらにデータの蓄積は医院の文化として資産になることをご講演されていました。

【講演4】 今林大輔先生「自己実現と社会貢献を両立する。予防歯科を志す若手歯科医師のためのイノベーション」

今林先生のご講演では、ディスカッションを交えながら1日の総括を行いつつ、アウトカムデータの重要性をお話しされていました。歯科医旅費はずっと医療費は上がり続けている。 この成長は歯科業界の社会的価値があることを示しているというメッセージから始まり、社会的に価値のある仕事は評価の高い仕事である。まさに「ミライを照らす予防歯科」をお話しされていました。
歯科診療では処置を行ったら、その結果がどうなったか必ず再評価を行う。 結果が不良であれば次の手を考える。その繰り返し。上手くいかないときは、再評価ができていない状態である。疾患の兆候がないことは、1番リスクが低い状態といえる。これを述べるためにはデータの蓄積が必要であることを具体的に分かりやすくご講演されていました。

 今回のプレセミナーはすでに取り組んでいる先生だけでなく、MTMについて初めて聞く院長先生、スタッフさん、学生さんも参加され、みなさん真剣に聞き入っており、あっという間の1日でした。募集すぐに満席となる盛況ぶりでもありました。これから東北の地に一隅を照らす仲間が増え、MTMが浸透し、多くの方が歯科を通じて健康になっていくことがとても楽しみになりました。今回の仙台でのセミナーは今後の一隅会の発展を予感させるセミナーとなりました。

岩手県盛岡市 ゆいとぴあ歯科医院 藤本淳