一隅会とは
歯科医療の分野において、予防歯科は長らく注目されてきましたが、実際に顕著な成果を出している歯科医院の数は多くありません。
「一隅を照らす光が集まれば、その光は国全体をも照らすことになる」という意味を込め、各メンバーがそれぞれの地域で結果を出し、日本の歯科医療全体を良くするために一隅会が誕生しました。
各メンバーがそれぞれの地域で結果を出すためにも、Medical Treatment Model(MTM)を基軸に予防歯科の技術とノウハウを広め、結果を出せる予防歯科医院を増やすことを目指して活動しています。
結果を示す診療所とは?
私たちの考える「結果を示す診療所」は以下の数値を達成できる診療所を指します。
診療室 | 1.個室診療室 2.衛生士専用診察室 3.5Sの徹底 4.組織化され、業務内容・役割分担の明確化 |
診療 | 1.全ての患者にMTMチェックリストに沿った診療 2.患者担当制 3.規格性のある各種資料 4.エビデンスに則った治療 5.MTMの流れにおける移行基準の明確化 6.データ収集と分析 |
U20 | 1.来院患者におけるメンテ患者率(定期)80%以上 2.サリバ実施率 90%以上 3.12歳児でのカリエスフリー率(5歳以下からの来院患者)90%以上 4.20歳での平均DMFT(5歳以下からの来院患者)1以下 |
成人 | 1.来院患者におけるメンテ患者率(定期、不定期)80%以上 2.サリバ実施率 80%以上 3.10年以上の定期メンテ患者の喪失率 1.0歯/人以下 4.80歳で残存歯数24歯以上を達成する |
一隅会の特徴
実践的な予防歯科の推進
一隅会は、予防歯科に重点を置き、実際に現場で培われた患者の口腔内データの取り方や治療結果の評価方法などの実践的な知識とスキルを提供します。机上の空論ではなく、実際の臨床経験に基づいた効果的な手法を通じて、歯科医院が予防歯科を積極的に取り入れ、その成果を高めることを目指しています。
データに基づく治療のPDCA
歯科医院が治療結果のデータを基に、患者の診断から治療計画の策定、実施、結果の評価、そして必要に応じて計画の見直しや改善策の実行などのPDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act)を効果的に実施する方法を指導します。このサイクルを通じて、継続的な改善と質の高い患者ケアを目指します。
予防歯科クリニック作りの支援
一隅会は治療方法だけではなく、予防歯科クリニックづくりの支援も行っています。歯科衛生士の教育や管理、チームメンバーの役割の明確化、効果的なコミュニケーションと協力体制の構築など、予防歯科クリニックを運営する上で直面する課題を一緒に考えて参ります。
共同成長と相互支援
予防歯科に対して、同じような課題を持つ全国の歯科医師やクリニックがお互いに悩みを相談し、一緒に成長する環境を提供します。これにより、個々の医院が直面する問題に対する新たな視点や解決策を得ることができます。
継続的な教育プログラム
会員向けに定期的なセミナーやワークショップを開催し、予防歯科の専門知識と技術の向上をサポートします。これらのプログラムを通じて、最新の予防歯科の手法、治療技術、患者管理、医院経営に関する知識を提供し、会員の継続的な学習と専門性の向上を促進します。